蓄電池はその名の通り、電気を蓄えることができる電池です。
一般的にはスマートフォンなどを充電するモバイル型のバッテリーが有名な蓄電池と言えます。
自宅の電力をまかなうには大容量の電力が必要となります。1日に消費される電力はおよそ1人当たり10kWh。
4人家族だとすると40kWhもの電気が必要となります。
この電力を常に使い続けるのではなく、太陽光発電で生み出した電力と並行利用することによって電気代の節約、そして電力の無駄使いを減らすことにもつながるのです。
ところが、太陽光発電はそのままだと溜めておくことができません。常に発電し続け、未使用の状態では発電を止めてしまうこともあります。せっかく太陽が出ていてもこれではあまりにもったいない話です。
このような太陽光発電のロストを防ぐ役目を担っているのが家庭用蓄電池です。
家の電気が未使用の状態でも、蓄電池に蓄えることによって電力をキープすることができ、雨の日などの発電できない場合に蓄えた電力を活用することができます。
大型で高価なイメージがある蓄電池ですが、太陽光発電と組み合わせることにより、無駄の無い効率的な電気利用『スマートハウス』を実現することができるのです。
蓄電&節電
蓄電池の大きなメリットとして『時間帯を選んで電気を使うことができる』という点があります。
例えば電気をあまり使わない時間帯に太陽光で蓄電池を充電し、夜間に放電を行うことによって電気を有効利用することができるという仕組みです。昼間仕事などで家の電気をあまり使わない家庭では、非常に効率のいい電気の使い方と言えましょう。
そして、蓄電池の恩恵を受けやすい料金形態『ピークシフト』は見逃せません。
この料金形態は、電力がもっとも消費される午後1時から午後4時までの電気料金を高く設定し、その他の時間帯の電力を安くなるという、時間帯によって電気単価が変わる仕組みです。
例えば、ピーク時とそれ以外の昼間(ピーク時を除く午前7時から午後11時)を比べると、ピーク時がそれ以外の昼間の時間のおおよそ2倍近くの差が付いています。
このピーク時間帯を蓄電池で乗り切り、電気代を節約。そして料金が12.16円と低い夜間帯に充電を行う。
このように安い時間帯に電力を貯め、高い時間に放電することによって、電気代を大きく節電できるのも蓄電池を導入するメリットといえます。
なによりピークシフトを導入するのであれば、蓄電池のみで電気代の節約につながります。